通常は、0.6 mgに増やしても大丈夫!

リラグルチドは、通常、日本人では、0.6mgからスタートしません。一般的には、0.3mgから開始するのが、糖尿病の日常臨床では普通です。それは糖尿病でない人においても、同じ。

 

よくダイエットをしていて、普段から胃が小さい女性が、さらに、痩せたいと思い、リラグルチドを開始する場合には、なおさら要注意。0.3mgで、十分に食欲が低下していることがあります。

 

ただ1週間もすると、0.3mgで、食欲低下が消えてしまっていて、0.6mgに増量するべきか、悩むこともあります。そういう時に、知らないうちに、胃のむかつき感を自覚し、胃酸分泌を抑制する薬を服薬する必要性を感じることがあります。

 

そういう場合には、0.6mgに増やしつつ、あまりに胃酸過多の状態になるようであれば、胃酸分泌を抑制する薬剤を頓服で服用しても、大丈夫です。あるいは、0.3mgで時間をおいて、胃酸過多の症状が完全に消失するタイミングを待つという方法もあります。

 

これまでの私たちの処方経験では、0.3mgで胃酸過多になり、0.6mgに増量できなかったという受診者の方は、0.2%の頻度でした。0.3mgで治療を断念した方の確率です。ですから、99%以上の確率で、0.6mgに増量できると考えられます。

 

最初の最初は、本当に増量するのは怖い、という方もおられますので、その時期は、あくまで慎重に、丁寧に、胃の症状の状態も確認しながら、増量していってください。リラグルチドにおいては、2週間くらいでGLP1タキフィラキシーが起こり、ほとんどの場合、そうした胃部不快感は消失するはずです。

 

なお、0.6から0.9mgに増量する時においても、同様の事が言えますが、用量が増えるにつれ、個人差は広がっていきます。