減量効果を出す投薬量と、現状維持のための投薬量

内科医、糖尿病専門医ですから、本業は、もちろん、糖尿病外来、です。それに、一般内科、ドックなど。これらが本業です。そこには絶対の自信があります。

 

たまたま、本業の守備範囲の中に、「血糖が良くなると、太りやすくなる。それにより、血糖コントロールができる医師は、肥満についても、治療が必要になった。だから、肥満治療をやります。」という流れになったので、肥満治療を行うことにしました。

 

確かに、インスリン注射療法は、「太るホルモン治療」です。インスリンと対比して、表現するのであれば、GLP1注射療法は、「痩せるホルモン治療」というのはおかしくありません。実際、そういう、置き換え試験のデータもあります。そして、インスリン中心だった世界からGLP1中心の世界へと、投薬の量を微妙に調整する技は、内科医なら普段から行っている技術なので、巧みなのは当然という気がします。

 

当院ではビクトーザにしても、サクセンダにしても、両者の違いを説明し、細かい用量調節についても、まずは、ざっくり、必要量と希望の期間から投薬総量(全体量)を計算して、その上で、お薬をお渡しして、それから、個人差などを調節します。費用についても細かく説明します。

 

1ヶ月8万円、ビクトーザ18mg1本分を、1ヶ月3本、と計算したのは、最大限、1日、1.8mgを注射する方は、1ヶ月3本必要になると計算したから、です。

 

しかし、0.6mgなら、「現状維持量」としては、十分かもしれません。その場合には、3か月持ちます。

 

投与量には、本当に、個人差があります。ただ、多くの人を治療していくうちに、糖尿病では考えられなかった費用対効果の、アイディアも、うかぶことがあります。

 

ダイエットの世界のなかでは、「効果を発揮させるための必要量」と、「効果を維持するための必要量」というように、臨床の手法や、その考え方を、分けるのは、とても、新鮮な発想のような気がします。

 

いったん、サクセンダの1.8mgから2.4mgまで増量して、そこで減量に成功したら、ビクトーザの0.6mg~1.2mg程度で維持、、それを広めていけば、かなり、コスパがいいダイエット治療法が確立できるかもしれません。

 

臨床の全体像を幅広くみることって、大切ですよね。