糖尿病専門医が膵リパーゼ阻害剤を推奨する理由

 

オブリーン(膵リパーゼ阻害剤)は、ゼニカルと、ほぼ同じ作用をもつ薬剤です。
私は、運良く、その臨床試験の第3相試験を行い、実際の肥満糖尿病患者さんたちに、膵リパーゼ阻害剤を処方した経験をもっています。

 

そのオブリーンが、厚生労働省に申請した時に、
では、糖尿病では、どのくらいHbA1cが低下したのか、
それを示した図表が、以前、武田薬品から、提供されておりました。
それを、公開してみたいと思います。

 

 

これをみると、血糖応答性に、HbA1cが下がっているのがわかります。
膵リパーゼ阻害剤の低下は、−0.87%です。
これは、DPP4阻害剤やSGLT2阻害剤にも、ひけをとらない低下度なのです。

 

そして、注目すべきは、HbA1cが低い糖尿病患者では、尿中にブドウ糖が排出されにくくなるため、肥満傾向になります。それが、膵リパーゼ阻害剤を服用していると、
太らなくてすむ、ようになっているわけです。

 

これは、糖尿病の治療においては、すごく、大きなメリットなわけです。

 

このグラフの意味は、実際に、糖尿病の臨床を、日々、行っている臨床家しか理解できないかもしれませんが、とても、大事な臨床でのポイントをついているわけなのです。

 

したがって、糖尿病の臨床においても、すすんでお奨めしたいと考えております。