コカコーラゼロビックマック症候群 ( 2018, ADA, Orland)
来月、6月はサンフランシスコで、アメリカ糖尿病学会(ADA: Ameriica Diabetes Association) の学術集会があります。
昨年は、オーランドでした。
今年のほうが滞在時間が短いのですが、濃密かもしれません。
西海岸だし、GLP1外来があるし、ともかく、最先端の内容にしぼり、聞いてきます。
それで、昨年、2018年、アメリカ糖尿病学会(オーランド)で聞いてきて、その講演の中で、笑ったジョークを思い出しました。
コカコーラゼロビックマック症候群
つまり、飲み物はカロリーゼロを選びながら、食べ物は、ビッグを選ぶ、
こういう傾向が、強まっているという話でした。確かに昔は、マック店舗には、カロリーゼロを置いても選ぶ人が少なかったそうでした。(実は、私は、日本マクドナルドのアドバイザリーをしていた時期があり、その時に、聞きました。)
ところが今は、コンビニやファーストフード店では、カロリーゼロを選ぶ人が増え、
一方で、その安心感からか、食材には、高カロリーを選ぶ傾向もあるということを
揶揄したものです。
「コカコーラゼロ」を飲んでいるから、安心してしまって、
「ビックマック」をつい選択してしまう、、つまり、心の油断の話です。
GLP1ダイエットをして、ー5kg、痩せて、喜んでしまい、
この注射をしていたら、大丈夫、と思い、
ついつい、ワインや高カロリーの食材に手が伸びるようになってしまう、、
これは、GLP1ダイエットのみならず、糖尿病の臨床でも、全く同じ現象がおきてます。
糖尿病では、HbA1cが、さがったら、お祝いに、食べてしまう。
たいがい、HbA1cが自己ベストをだした翌月のHbA1cは、自己ベストを更新しません。
嬉しくて、どうしても、食べてしまうから、のようです。
こうやって、緊張があり、油断があり、また、緊張があり、油断があり、、
そのバランスの上で、いわぶっちゃんがいうところの、
ホメオスターシスという恒常状態がでてきてしまって、
それを、ただ単に「停滞期に落ちた」と、表現しているのかもしれません。
GLP1ダイエットを始めて、減量ができて、あれ、と思ったら、
油断してしまって、薬に頼っているような状態になったら、
この話を思い出してください。
こういう内容が、2018年、昨年の、アメリカ糖尿病学会での話題でした。
来月、始まるアメリカ糖尿病学会では、また、新しい話題を聞いてこよう、と、
思ってます。