「クスリ、で痩せてるんでしょ。」結構、傷つく

SGLT2阻害剤を服用してから太って人生最高の体重(今+16kg) になった時、
「ともかく痩せなさい。みっともないから。」
と言っていた家族から、

 

今度は、

 

GLP1受容体作動薬を注射して元の体重に戻ったら、
「クスリで、痩せたんでしょ」、「もう辞めたら」
と、何気なく言われる事がありました。

 

結構、傷つく。。

 

私の家族でさへ、理解を示そうとはせず、こういう表現をするのだから、
GLP1ダイエットに限らず、クスリを使ったダイエットを卑下するような風潮は、世の中にあるのは間違いないし、もちろん日常的にも耳にもします。 

 

厚労省がSaxenda(リラグルチド3.0mg)を認可しないのも、セルリスタット(日本初、第3相試験が終わった膵リパーゼ阻害剤)の申請を受理しないのも、肥満は疾患だと考えていない証拠かもしれません。あるいは、日本国が医療費増加を抑制するため必死であることの裏返しなのかもしれません。理由はどうあれ、ともかく、日本は肥満治療においては世界から孤立してしまっています。

 

ですが、人のせいにしていても、なにも前には進まないわけですし、それなら、
「コンプレックスは、コンプレックスのままで、大事に、心の内に秘めておこう」
と思うようになりました。

 

もともと、医師は、特に、病気というコンプレックスをもっている患者さんたちを、励ます立場でもあります。治療する職業です。そして、よく目にするのは、コンプレックスをコンプレックスと感じない自分がでてきている人たちです。そうした人ほど、傲慢になり、また、元の、無規律な生活をしている様子を日頃、目にしているわけです。
ですから、「コンプレックスを、忘れない、ということが大事なことだ」という指導は、日常的にしている行為です。

 

最初からコンプレクスがなかった人よりも、「今、こういうクスリがあることに感謝し、かつ、その恩恵にあづかっている事を、有り難いことと感じるべきなのではないだろうか、、。」と思考してしまいます。これが臨床医の思考法です。

 

「コンプレックスを乗り越えている自分自身を楽しんで生きている、そのほうが、楽しく生きていることに感謝の度が増すのではないだろうか」ーー>そんな風に思いながら、そんな仮説をたてながら、この「臨床」(プラクティス)をスタートしたのでした。

 

ですから、オンライン診療で、元気に、「GLP1ダイエット、初めて良かったです!」と言ってもらえると、すごく元気がでます。特に、他のGLP1XXXダイエット(いろんな呼称で呼ばれます)から、乗り換えて、さらに減量効果に成果がでた方々が多く、そうした方々には、感謝されつつ、私も、臨床家としての自信がついてきます。


内科医は、いろんな意味で、巧い、下手があるものです。だから、やっぱり、糖尿病の世界で高く評価されている糖尿病専門医が、この治療を行うべき、という自覚も再認識します。

 

いわぶっちゃんから、先生は、いつまでGLP1ダイエットを続けますか?と聞かれたことがあります。その時、「もしかしたら、一生かも」と心の中で、ふと思いました。

 

痩せている自分を継続したいということも、もちろんですが、

 

「コンプレックスがある自分を忘れず、謙虚な人でいたい。困っている人たちを助ける立場でいたい。」、、「一生、そう思いつづけるのは、医師として、特に内科医としては当然であろう」、

 

と思うようになっています。

 

糖尿病専門医の中で、ちゃんとした人格や臨床的な手腕がある医師の中で、私の後に続く、後輩たちが、早くでてきてくれればいいな、、、などと考えるようになりました(このブログも、そうした後輩医師のために書いているということもあります)。

 

海外では、既に、沢山の糖尿病専門医が初めている治療を、本当に真面目な日本の糖尿病専門医達は着手していません。便秘にビタミンCなんて、まるで論外です。GLP1受容体作動薬の作用を熟知していない皮膚科医が、本当にできるのかも懐疑的です。

 

ですから、残念ながら、今は、なにか、悔しいものがあります。

 

そして、だからこそ、、
こうして、私のブログを読んで、応援してくださっているフォロアーの皆様には、いつも心から感謝をさせていただいております。ありがとうございます。