人の命を救う内科医 vs 美容の話題をする内科医師

今日は、人間ドックの担当の日でした。
今週、立て続けに、いろんな患者さんたちの、
一生にまつわる大きな決断と判断を迫られました。

 

癌の診断をするのも、内科医の宿命です。
そういう判断をし、患者さんに伝え、その、ご家族に伝え、
くたくたに精神的に、医師も、疲れます。

 

重い診断を告げられた患者さんの心境を考えると、
伝えた、私の心の中も、実は共鳴して、泣きたくなることもあります。

 

今日は、そういう内科医師としての仕事を、精一杯、やってました。
人間ドックは、糖尿病とは離れて、つまり、私の専門性を離れて、
受診者の人たちと、ピュアな形で、ふれあえる貴重な時間だと思ってます。

 

元気で、長生きしたい、、ただ、それだけの目的で
来院して、検査をうけられる方々に、答える、というのは、
きわめて、専門性とは関係なくして、純粋な医療行為で、
特に、人間ドックで、何もみつからない時には、ほっとします。

 

逆に、昨年、なかったものが、今年、見つかると、私たちも、どきっとするわけなのです。

 

そうした、ある意味、緊張した内科医師の日常を終えて、
夕方になり、GLP1ダイエット外来の診察が始まります。

 

ネットを通じて、お顔を拝見して、今でも、十分に、おきれいなのに、
もっと、美しくなりたい、やせて、自由に着たい服をきたい、というご相談をいただくと、それは、日頃から重症な病気ばかりを診察している内科医師にとっては、
すごく、ほっとする瞬間です。

 

happier the better 、幸せな人はもっと幸せになりたい、と願う。

 

そういう言葉がありますが、美容の世界は、そういう世界なのでしょう。

 

それと、patient , つまり、病気をもって、耐える人(patientは、耐えるという意味)

 

との対比は、医師の心の中では、180度、真逆に、映ることがあるんです。

 

患者さんからも、あるいは、美容の世界からも、
違う意味での期待をされる、その意図や、目的は異なるにしても、
私の臨床(プラクティス)手腕次第で、人を幸せにすることができる、
と感じられる瞬間に気がつくと、内科医師だけでなく、おそらく、
全ての医師は、やりがい、を感じるのだと思います。

 

こういうスタンスで、物事を考えて居ると、ふと、では、何が必要なのか、と、我にかえります。医師にとって、必要なものは、科学としての医療、サイエンスとしての医療、であり、サイエンスとしての正しい知識、が、本当に必要なものなはずです。

 

そうそう、先週からTVで放映されている話題で、、、再生医療で、脊髄にiPS細胞を移植することで話題になっている岡野医師が、私の同級生です。彼の同級生であることは、私たち慶應医学部62回生、同級生全員の誇りでもあります。

 

彼の名誉を守るためにも、私たち同級生は、サイエンスレベルを、常に、最高にしておかなくては、、と、思っています。

 

私たち内科医師にとって、本当に必要なものは、そういう高い臨床医としての志(こころざし)ではないだろうか、と、常に考えております。そして、内科医師としての、サイエンスとして磨いてきた、その技を、腕を、判断力を、経験を、さらに、美容の世界でも、応用できるのであれば、それは、それで、可能なかぎり実力をだしきってみたい、と考えているだけです。