太ることはたやすい糖尿病の治療。GLP1は使ってますが。

今場所が終わって、お相撲さんたちが、強くなって、また外来にこられます。
血糖コントロールは、みるみる、よくなってます。
ちょっとした治療のTipsですが、これは企業秘密。
でも、10kg、太って、強くすることは、糖尿病専門医なら、容易にできます。

 

10kg、太って、HbA1cが、10%前後から、5%台になって、
外来に戻ってきてくれる力士は数多くおります。

 

ただ、ひとつ、力士のかたが誤解しているのは、血糖コントロールを改善すること自体が、体重が増える因子になっているという事実です。

 

HbA1cが10%を超えれば、普通は、「痩せます」。
ですから、HbA1cを5%にすることで、「太った」あるいは、「本来の力士の姿にもどった」だけにすぎません。

 

企業秘密ですので、どういう治療をしているかは、言えませんが、でも、
GLP1の作用を利用してます。太る治療なのに、、です!!逆説的かもしれませんが。

 

お相撲さんのように、食べることが仕事で、かつ、太ることが仕事であっても、
胃の排泄速度が低下せず、食欲中枢も抑制しなければ、
GLP1は、膵臓に作用し、インスリンを分泌する分、
脂肪の分解をおさえ、肥満を維持できるという理屈です。

 

一般人とは、全く違う、コンセプトなので、理解してもらいにくいかもしれません。

 

いずれにせよ、私の外来にこられている力士が、「勝ち越し」を決めてくれるたびごとに、私の処方は、間違っていなかった、と、ほっと胸をなで下ろしてます。

 

時々、糖尿病専門医でない医師から、GLP1注射の処方をうけていた、という患者さんが来られます。

 

しかし、こういう、GLP1は、必ずしも、やせる場合にだけ利用するのではない、ということも理解していない医師には、受診していただきたくないなーー、と、思うことがあります。「臨床」(プラクティス)ですから、応用はいくらでも、実は、あるんです。

 

プロであれば、、。ですけど。。