GLP1の作用機序:正しく知る!

糖尿病専門医がGLP1の作用機序を説明すると、食欲抑制作用や胃排出速度抑制作用は確かに「痩せる」事に繋がりますが、脂肪細胞に対する直接作用だけを考えると、単に「痩せるホルモン」とは言えない事を理解していただけるかもしれません。

 

そのために、以下の文章を作成してみました。

 

まず、

 

糖尿病治療において、GLP1は、インクレチンというホルモンの中のひとつです。
その作用機序について、動画で詳しく説明してみました。
GLP1が、日本で最初に紹介された頃に制作した動画です。

 

膵臓のβ細胞には、インスリンの分泌を促します。脂肪合成を高めます。
膵臓のα-細胞には、GLP1は、グルカゴンの分泌抑制作用を示します。

 

ですから、GLP1だけを投与すると、グルカゴン分泌が抑制され、脂肪が分解されにくくなります。その意味では、理論的に、GLP1だけでは、痩せる、という意味においては、「逆の作用」もあるわけです。

 

 

ホルモンとしての脂肪細胞に対する作用だけを議論すれば、理論的に「痩せるホルモン」なんて、呼ばれるはずがない作用機序を持つ製剤なのです。

 

ですから、GLP1と、グルカゴンとを、ダブルで投与すると、GLP1の脂肪分解抑制という作用が解除され、脂肪分解に作用し、「痩せる」ということに繋がります。(Nasal Glucagonのブログを参照。)

 

ある美容外科医のサイトでは、GLP1は血糖値をさげます。だから、正常にもどり、痩せます。という、誤解を招くような表現がありました。これは嘘です。

 

こういう誤った理解を、少しづつ正しい内容にして、社会に提供していくのが、現状での「内科医」、「糖尿病専門医」としての役割かもしれません。

 

理屈ぽい話ですけど、GLP1を投薬しても、全員が「痩せる」訳ではない、のは、どういう機序なのかも説明しなくてはいけない、と思い書いてみました。美容外科医達が、絶対に説明しないような内容を解説してみます。

 

PR広告で、「アメリカから上陸」、アメリカでは「痩せるホルモンと言われてます。」なんて、本当に誤解中の誤解、本質を論じると、飛んでもない「聞き耳学」にすぎない、と言えるのです。 。。。。(ちょっと難しいかも。so bad )

 


インクレチンの作用機序

https://youtu.be/QNAO9KBeUdY