ゼニカル服用法(GLP1ダイエットをしている場合)

 

 

GLP1ダイエットを行っていて、その上で、ゼニカルを服用する場合には、
ちょっとしたテクニックがあります。それを、伝授いたします。

 

1.最初は、1日、1カプセルで、油の多い食事の前に、服用してください。

 

2.トイレにいって、振り返って、油が浮いていれば,きいています。

 

3.脂肪便は大丈夫ですが、うっかり、オナラをしないように注意が必要です。

 

4.ゼニカルを服用したその日に、どっと効いてくるわけではありません。服用して、1、2日、たってから、便中に脂肪が流れているのがわかり、そこで、効いているという実感がわきます。

 

5.ビクトーザや、サクセンダで、胃の排出運動が低下したことで、大腸への食物の移動も、ゆっくりとなり、そのためか、大腸に食物がある時間が伸びるのか?そこで、便から水分が腸管へと移動し、便が固くなり、便秘になりやすいようです。この傾向は、GLP1を高める薬剤、DPP4阻害剤でも、同じ傾向を認めます。ですから、GLP1治療で、便秘になっている方は、非常に困っておられると思います。

 

6.そうした場合、ゼニカルは、便の中に、中性脂肪をたくわえたままなので、便自体を軟便にし、便秘の解消につながります。ビクトーザの便利は、ほどよく治ります。

 

7.GLP-1注射薬を継続していると、自然に、炭水化物のような食材が好きになり、油の多い食材、油脂が多い食材は、胃酸過多を起こしやすいので、嫌いになり、摂取量がへります。そうすると、ゼニカルが効いてくる油脂を多く含んだ食材も減るため、ひどい脂肪便は、おこらなくなります。

 

8.ビクトーザであれば、1日1.5mgの注射で、ゼニカル1日2カプセルくらいが、ちょうど、よい内服量になるかもしれません。ただし、これも、あくまで個人差があります。

 

9.糖尿病の患者さんであれば、メトフォルミンが下痢をする作用があるので、あえて、ゼニカルとメトフォルミンとの併用は、お勧めしないことがあります。あまりにも、便が柔らかくなりすぎて、その分、便失禁をする確率が高まるからです。また、メトフォルミンは、とても安価な薬剤です。1錠9.6円です。かつ、3割負担であれば、4円程度です。ならば、メトフォルミンをかりに9錠、服用したとしても、36円なので、それで、十分だろうと考えます。その場合には、お勧めしないこともあります。

 

10.かりに、メトフォルミン9錠を服用していて、それでも、体重が減らない場合には、ゼニカルをお勧めすることはあります。

 

11.GLP1ダイエット自体は、糖尿病でインスリン併用している患者さんには、行いません。アメリカでは、高用量のリラグルチド投与と、インスリン療法との併用は認められておりません。 しかし、「ゼニカルだけ」であれば、糖尿病でインスリン治療としていて、GLP-1注射をしていたとしても、処方することは可能です。

 

12.どうしても、脂肪便にならない方、便秘が治らない方、体重が減らない方については、1日3カプセルまでの内服が可能です。ただ、上記のように、GLP1を注射している場合には、相乗効果があるので、せいぜい、1日2カプセルで、十分な方が多いし、便失禁などが怖ければ、1日1カプセルにしておいたほうが安全です。

 

13、服薬するタイミングは、炭水化物だけ食べている食事の前に服薬するのは、効果が低いので、もったいないと考えます。できるだけ、油が多い料理をたべた時だけ、その前後に、内緒で、こっそりと服薬することのほうが有効的です。